映画「平成狸合戦ぽんぽこ」は、ジブリ映画でも高畑勲監督による作品で異彩を放っています。
物語はタヌキが主人公で、現代社会を風刺した作風になっているようなのですが、映画の評価が気になります。
この作品は、宮﨑駿作品と比べると暗いし面白くないという感想が多くみられるので、その真相と、映画の評価は良いのか悪いのかについて迫りたいと思います。
平成狸合戦ぽんぽこの映画の評価・評判
4月5日金曜ロードSHOW!「平成狸合戦ぽんぽこ」よる9時放送! https://t.co/75colNBqBV #kinro
— [金長神社を守る会]金長子分の小鷹・熊鷹 (@KinchoStrategy) March 29, 2019
映画「平成狸合戦ぽんぽこ」は宮﨑駿監督以外が原作から手がけた唯一の作品だと言われ注目を集めていました。ジブリの特徴である宮﨑駿ワールドではない高畑勲ワールドの映画のあらすじをみていきます。
あらすじ
昭和40年代の多摩市の山里で暮らすタヌキたちが人間たちが行う「多摩ニュータウン」の開発に反対するのですが、反抗にかけた年月は4年間という長き戦いです。タヌキたちは「化け学」という「人間を化かす技」を使い「多摩ニュータウン」の開発を阻止するべく闘うのですが、タヌキたちの奮闘むなしく人間たちに敗北し、結局失敗に終わってしまいます。
タヌキたちの奮闘と人間たちの対立を描いた作品なのですが、世の中を風刺したメッセージ性が強い印象を受けます。
まずは映画の評価や評判を映画.comとヤフー映画でそれぞれ見ていきます。
映画.comは★3.3
ヤフー映画は★4.02
2つの映画評価サイトを見比べてみると、かなり評価にばらつきがあるように見えます。映画.comの方は悪い?ヤフー映画の方は良い?投稿する視聴者がどちらのサイトで口コミを書くかによっても差が出るのですが、2つの平均を取ると3.66になります。
良いとも悪いとも受け止められる評価なので、それを知るために具体的に映画の評価の中身をチェックしていきます。
また、宮﨑駿作品と比べると「暗いし面白くない」とはどのような感想の内容なのかも見ていきます。
平成狸合戦ぽんぽこは暗いし面白くない
@uratasama_kari
うらた さん うらた さん !!
来週の金曜ロードショーで「平成狸合戦ぽんぽこ」やるそうです!!
たぬきさんたちたくさん出てくるので,ぜひ来週の金曜ロードショーみてくださいね!😋✌🏻🎶 pic.twitter.com/6NwtbQdOyF— わたのき (@watanoki_kari) March 29, 2019
「暗いし面白くないという感想」はネガティブな意見のように聞こえますが、結局のところ、評価は良いのか悪いのか見ていきます。
視聴者の感想
「ファンタジーとリアルを取り混ぜながら、動物と人間の共存の難しさを描いていて、切なくて泣けます。」
「宮崎作品ではなく高畑作品なので、ジブリ=宮崎作品と考える人にはあまり人気はないですね。」
「監督の高畑勲は左翼志向で視点が社会問題として描いている為、好き嫌いが分かれます。」
「この映画子供向けに作られている作品のようで…凄く複雑な気分にさせられる。子供の頃にはとくに複雑な思いもなく見ていた作品。」
「宮崎監督はずいぶんオブラート包むので飲みやすいですが、高畑監督は直にメッセージを突きつけるんでどうしても反感を買ってしまうんでしょうか。」
「宮崎駿に比べて高畑勲の作品は駄目ですね。 全くターゲットが絞り切れていない。非常に残難。」
「面白くなかった!子供の視点からいったら感動もなく狸が変化する時だけ面白いよな。」
「(となりのトトロ)のようなファンタジックなものを想像していたら、意外にシビアな内容でビックリ。とくに後半はどんどん辛い話になってしまい、見てるほうがどんよりと暗くなってしまった。あまりキライではない映画ではあるのだが、宮崎駿と高畑勲の作家性の違いに少々戸惑った。」
評価を見てみると、「面白い」「悲しい」「泣ける」という感想も中には見られましたが、「暗い・面白くない」という感想が多くみられました。
その理由としては、宮﨑駿監督の作品と比べると作風が暗くて、物語がシビアで万人受けする内容ではないので面白くないという意見が多かったです。子供には、わかりにくいという意見も。あと、タヌキや人間が多く命を落とす場面も暗いと印象づけてしまう要因のようです。
なので、ジブリ映画だからといって、宮﨑駿作品の「となりのトトロ」「魔女の宅急便」などの明るくハッピーエンドで終われるような作品と比べると、とっつきにくい暗いイメージがあるようで、「暗いし面白くない」という印象につながったように思えます。
また、高畑勲監督の代表作映画「火垂るの墓」などが好きな人には評価は良いようですが、高畑勲監督の作風は、夢やファンタジーを描いた作品ではなく痛烈にリアルを描いた作風で万人受けするタイプのものではないので、ジブリ映画の中では評価が悪く位置づけられているようです。
まとめ
・レビューサイトによる映画の評価自体は、平均すると良くも悪くもない印象を受けました。
・平成狸合戦ぽんぽこは、ジブリ映画ですが宮﨑駿ワールドと比べると作風が暗く、万人受けするテーマでは無かったことが、面白くないという意見につながったと思われます。なのでジブリ映画の中では評価は悪いと位置づけられているようです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
あわせて読みたい!平成狸合戦ぽんぽこに関する気になる記事はこちら
平成狸合戦ぽんぽこが放送されない・頻度が少ない理由は?視聴率と宮﨑駿作品が関係している?
平成狸合戦ぽんぽこの最後のセリフの意味は?正吉・ぽん吉のラストシーンについても
最近のコメント