2023年〜2024年の冬にかけて、寒くなるのか、暖冬になるのか気になる季節になってきましたね。
もし、今年は例年より寒くなるなら、冬(雪)の備えは万全に準備しておきたいところです。
本記事では、2023年〜2024年にかけて、今年の冬は例年より寒くなるのか?暖冬の可能性や積雪量について調査していきます。
目次
【2023/2024】今年の冬は例年より寒い?
今年の後半から来年にかけて、本格的に寒い冬が訪れますが、例年よりも寒くなるのか気になります。
2021年秋〜2023年春先は、ラニーニャ現象の発生を受けて、厳しい寒さを迎えましたが、今年の冬はラニーニャ現象が発生しておりません。
最新のエルニーニョ監視速報について気象庁が発表しているので見ていきましょう。
・春からエルニーニョ現象が続いている。
・今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)。
今後は秋にかけても、エルニーニョ現象が続く可能性(90%)が高く、冬の寒さが気になりますね。
基本的にエルニーニョ現象発生時の冬は全国的に「暖冬」となります。
ラニーニャ現象とは、南米の沿岸(チリ沖) の海水温が高低する現象です。 エルニーニョ現象は海水温が平年より高くなり、冷夏・暖冬 になりやすいといわれています。
2023/2024年の「暖冬」予想の理由は?
この冬(12月~2月)、地球温暖化の影響を受けて、全球的に気温が上昇すると予測されます。
エルニーニョと正のインド洋ダイポールモードの影響が続く結果、太平洋熱帯地域の日付変更線周辺での積乱雲が増え、一方、インド洋熱帯地域の東部やインドネシア周辺では減少し、西部では増加するでしょう。
この現象により、上空の偏西風が蛇行し、日本の近くでは平年よりも北上すると見込まれます。
そのため、冬型の気圧配置は短期的になり、寒冷気団の南下も弱まると予想されます。
これが影響して、国内の気温は一般的に高くなり、日本海側での雪の降る量も減少する可能性が高いです。
寒候期予報でも暖冬が予想される
2023年09月19日に気象庁は、寒候期予報を発表していますが、2023年12月〜2024年2月の1年で一番寒い時期は、全国的にも平年より高い気温になるとまとめています。
冬型の気圧の配置が弱まることにより、日本海側での雪の降る量は減少する予測です。
特に北日本の日本海側は通常の年と変わらないか、もしくはそれ以下になり、東日本・西日本の日本海側は例年よりも少なくなるでしょう。
対照的に、寒気の弱まりに伴い、日本の近くでは低気圧が形成されやすくなると見られます。
この結果、東日本の太平洋側や西日本では冬の晴れ間が少なく、降水量は平年と同じかそれ以上になる可能性が高まります。
特に太平洋側の沿岸地域では、低気圧や前線の影響で、雨や雪が降るリスクが通常よりも増えると考えられます。
2023/2024年の冬は季節風の影響が弱まるため日本海側では雪が少なくなる
日本気象協会もエルニーニョ現象の影響で、暖冬傾向で積雪は少ないのではと予想を発表していますね。
2023/2024年の冬、エルニーニョ現象が持続する見込みです。
エルニーニョが起こると、日本の冬は西高東低の気圧配置が不明瞭となり、一般に温暖な気象となりがちです。
この冬の気象動向を予測すると、熱帯地域の気象や大気の動向は、典型的なエルニーニョの影響下にあると見られます。
示されている図では、北半球の12月から2月の期間の上空1500メートルの温度を示しており、日本周辺は平年よりも温かい範囲となっています。
このため、今年の冬は日本全体で高温傾向が予測されています。
さらに、今冬の特色として、通常冬に特徴的な大陸からの冷気の流入が弱まることが予想されます。
これにより、日本海からの雪をもたらす雲の流入は減少するでしょう。
逆に、西日本では南からの暖かく湿った空気の流れが強まり、太平洋側では南岸低気圧の影響で不安定な天候が続くことが考えられ、雨や雪の量が増える可能性も考えられます。
まだ、暖冬になるとは確定できませんが、去年の冬の気温はどうだったのか見ていきましょう。
気象庁が発表した2022年の12月は平年並で2023年1月から一気に寒くなる予報が発表されていました。
具体的に見ていくと12月10〜16日の期間は全国的に暖かくなる予報です。
12月17〜23日の期間は北日本を中心に寒くなる予報。
12月は前半、中盤、後半と気温差が激しいので、体調管理には注意が必要ですね。
また、全国の寒候期予報2022〜2023年(12月~02月)についても、昨年同様、厳しい寒さが予想されていました。
全国的に、寒くなる確率が40%と高く、降雪量も同じく40%と多い確率となり、昨年のような寒い冬が訪れそうですね。
11月までは例年並の気温ですが、12月からは冷え込むため、去年はラニーニャ現象の影響を強く受けていました。
今年は、エルニーニョ現象が発生しているので、例年の冬の寒さとどれくらい変わるのか気になりますね。
エルニーニョ現象発生時の12〜2月(北半球の冬)の天候の特徴
気象庁は、統計期間1948年~2021年(冬は1947/48年~2020/21年)のデータを用いて、エルニーニョ現象の発生時に現れた世界の天候の特徴をまとめています。
このデータから読み解くと、冬場である12月〜2月の日本は、雨が多く高温傾向にあったということがわかりますね。
特に、西日本は高温傾向にあるようですね。
【2023/2024】今年の冬の積雪量(降雪量)は例年より少ない?
今年の冬はエルニーニョ現象の発生が高い確率となっていますが、気象庁がエルニーニョ現象発生時の冬(12〜2月)の降水量の特徴を発表しています。
東日本と沖縄・奄美地方では、降水量が多く観測されていますが、気温が高く推移するので、雪にはならない可能性が高いですね。
しかし、過去には、エルニーニョ現象が発生したシーズンは、寒気が流れ込み大雪に見舞われた年もあります。
エルニーニョ現象が発生すると、東日本を中心に暖冬になる傾向があります。前回(2014年夏~2016年春)発生した際は規模が大きく、特に2015/16年冬は各地のスキー場で雪不足が問題となりました。今シーズンは前回ほどの規模・影響にはならず、気温傾向としては前々回(2009年夏~2010年春)に近いと予想しています。
2009/10年冬は、全国的に平均気温が高かったものの、度々寒気が流れ込み、日本海側を中心に大雪に見舞われた日もありました。今シーズンもエルニーニョ現象で暖冬傾向とはいえ、一時的に強い寒気が流れ込むタイミングがあります。シーズン中、寒気が強弱を繰り返し、気温の変動が大きくなる予想です。
エルニーニョ現象時の海洋・大気の特徴と日本付近への影響について、南からの暖気の流れ込みは、南岸低気圧の発生・発達を促進します。
このため、関東甲信は雪の降る可能性が高まります。
(1)エルニーニョ現象が発生すると、積乱雲が盛んに発生するエリアが東へずれて、ベンガル湾からフィリピン付近の対流活動が平年よりも不活発となる
(2)(1)により、偏西風が大陸上空では平年よりも南を通り、日本付近では北に蛇行する
(3)日本付近に南から暖気が流れ込み、低気圧の発生・発達を促進する
→南岸低気圧の発生数が増加
(4)西・東日本は平年よりも寒気の流れ込みが弱まる
南岸低気圧の発生が大雪ももたらす可能性を秘めているので例年通り対策は必要となるでしょう。
暖冬とはいえ、冬は寒いことは間違いないので、本格的な冬がくる12月までには寒さ対策(雪対策)は、ばっちり準備しておきたいところです。
まとめ
本時事では【2023/2024】今年の冬は寒いの?例年より暖冬になる可能性や積雪量についてもと題して情報をまとめました。
今年はエルニーニョ現象が発生しており、過去のデータから暖冬予測されていますが、それでも、大雪をもたらした年もあるので注意が必要でしょう。
こちら最新情報が入り次第取り上げていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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