記憶にございません映画の元ネタ・モデルは小佐野賢治!答弁・発言や政治家についても | パパママハック
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記憶にございません映画の元ネタ・モデルは小佐野賢治!答弁・発言や政治家についても

映画

映画「記憶にございません!」が2019年9月13日に公開されますね。

三谷幸喜監督・脚本のこの映画は中井貴一さん主演で豪華な顔ぶれで話題になっていますすが、映画のタイトルが気になりました。

どこかで聞き覚えがあるフレーズですが、映画の元ネタ・モデルがあるのか調べてみました。

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記憶にございません映画の元ネタ・モデルは小佐野賢治

病院のベッドで目が覚めた男。自分が誰だか、ここがどこだか分からない。

一切の記憶がない。 こっそり病院を抜け出し、ふと見たテレビのニュースに自分が映っていた。

演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相。そう、なんと、自分はこの国の最高権力者だったのだ。

そして石を投げつけられるほどに…すさまじく国民に嫌われている!!!

果たしてその先に待っていたものとは……!?

引用元:映画「記憶にございません!」公式サイト

「記憶にございません」とは、政治家のお偉いさんが何かやらかしたとき、会見で釈明するときに使われる言葉ですが、あまりいい印象の言葉ではないですよね。

 

この映画については、本当に記憶喪失になってしまっている?ので、「記憶にございません」という言葉はある意味事実なのかもしれませんが、この映画の元ネタ・モデルになっているものがいるか調べてみました。

 

そもそも一般人の方が使う言葉ではないので、「記憶にございません」という言葉を流行らした人物が元ネタ・モデルになるわけです。

 

その人物は、実業家の小佐野賢治さんというお方です。

小佐野賢治さんは、貧農から叩き上げで身を起こした努力家の人物で、第二次世界大戦の兵役後はトヨタ自動車に就職し、その後はホテル業に乗り出し「ホテル王」と言われるほどの手腕を見せています。

 

小佐野賢治さんは、当時の総理大臣の田中角栄氏と仲がよく「ロッキード事件」に関わった人物と言われ、国会にて証人喚問されたとき、答弁で何度も「記憶にございません」と発言し、この年の流行語となりました。

ロッキード事件とは、1976年(昭和51年)アメリカの航空機製造大手のロッキード社による主に同社の旅客機の受注をめぐって、およそ30億円もの工作資金が日本政財界にばらまかれた世界的な大規模汚職事件のこと。

 

当時の田中角栄首相や多くの大臣が逮捕された汚職事件で、他にも多くの逮捕者がでたり、相次いで関係者の不審死者が出るなどしたとんでもない事件ですね。

 

小佐野賢治氏は、1976年に第1回証人として証言したが偽証罪に問われ、翌年に起訴され、1981年に懲役1年の実刑判決を受けました。

判決の翌日に控訴していましたが、その後1986年に膵臓がんで亡くなり被告死亡により公訴棄却となり真相は闇の中。

死去した原因は過度のストレスが原因とも言われているようです。

 

小佐野賢治さんは政治家ではありませんが、答弁で発言した「記憶にございません」が政治家の間で使われるようになり、それに三谷幸喜監督はインスピレーションを受けパロディ風に作品を仕上げたようです。

 

「記憶にございません」とは政治家の都合がよい言葉として、昨今使われるようになりましたが、このことからも良いイメージはありませんね。

映画の中ではどのように展開されていくのか楽しみです。

映画「記憶にございません」実話モデルのような答弁・政治家


最近でも、政治家の間でもよく使われる「記憶にございません」は、2017年〜2018年の森友学園問題や加計学園問題でも記憶に新しいですよね。

森友学園問題

森友学園問題では、学校法人森友学園の運営する塚本幼稚園幼児教育学園の教育、大阪府豊中市に設立予定だった瑞穂の國記念小學院の設置認可と国有財産払い下げの問題。

ありえないほどの国有地の大幅な値下げ、あまりに多額の補助金、一連の手続きの公文書改ざんが主な問題になりました。

 

当時の最高責任者の理財局長のちの国税庁長官の国会での証人喚問でも証言を50回以上拒否するような発言をしています。

 

実際には「記憶にございません」という発言はしていませんが、「ございません」と逃げるような答弁を繰り返されたことを記憶しております。

要するに「私は知らない」=「記憶にございません」と同じような発言の意味があるのではないかと思います。

逃げのイメージが強く残っていおるので、やはりいいイメージはありませんね。

 

野々村元議員

もう1つは、当時(2015年)話題になった野々村元議員の政務活動費の詐欺事件での答弁です。

「1年間で195回の日帰り出張による約300万円の交通費」という不自然な支出「兵庫県の城崎温泉(106回)、佐用町(62回)、東京(11回)、福岡(16回)の出張」があり、義務付けられていた領収書の添付が無かったことが問題視され、そもそもその出張自体がカラ出張だったのではないかとの疑惑が浮上した問題。

 

世間を巻き込んだ号泣会見を経て、「やり直し初公判」に出廷した元県議の野々村氏は「記憶にございません」などと、かつてのロッキード事件を思わせる答弁を繰り返し、傍聴した県民からは怒りや落胆の声が聞かれました。

質問が具体的な事件の真相に及ぶと「記憶がございません」などとあいまいな受け答えに終始した模様。

<傍聴した人の感想>

・「何を聞かれても『覚えていない』とごまかしていた。常識ではあり得ない主張だ」

・「自分がやったことと向き合っていないのではないか。政治責任についての謝罪もうわべだけに聞こえた」

・「『記憶にございません』という言葉を、数えただけで50回以上使っていて腹立たしく感じた」。

結局は逃げるようにして終わった裁判は、懲役3年・執行猶予4年(求刑懲役3年)の懲役刑が言い渡されています。

 

映画のタイトルの「記憶にございません」とは、どの問題や事件とも直接ストーリーとは結びつきはありません。

しかし、少なくとも政治家の不信を抱くような発言「記憶にございません」を物語の中では、面白おかしく風刺して表現しているのではないでしょうか。

 

8月11日に、三谷幸喜監督と安倍晋三総理大臣の2人で映画をいっしょに鑑賞したようです。

その後の談話で総理は「記憶にございません」というジョーク交じりの会話で盛り上がったようです。

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三谷幸喜監督はユーモアたっぷりの方なのでどんな作品に仕上がっているか楽しみです。

まとめ

映画「記憶にございません!」の元ネタ・モデルの人物は小佐野賢治さんという実業家の方が「ロッキード事件」での答弁での発言からきている。

それ以降、政治家の間で都合がよく使われるようになった言葉を三谷幸喜監督は、インスピレーションを受けて、面白おかしく現代社会を風刺するような映画のタイトルに使っているのではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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